口臭の種類と対策

 
口臭は誰にでもあるものですが、自分ではなかなか気づきにくいものです。仮に自分の口臭がひどくても、他人から指摘されることはほとんどないため、多くの方が気にするポイントでしょう。口臭は、一時的なものから生理的なもの、さらには病的なものまでさまざまです。ひどい口臭が続くと人間関係に悪影響を及ぼすこともあります。まずは、口臭の原因について理解することで、具体的な対策や適切なケアを行うことができるようになります。
 

口臭の種類１：生理的口臭

 

健康な人でも時と場合によって口臭が発生することがあります。主に唾液の減少が原因で、例えば朝起きた時、お腹が空いている時、緊張やストレスを感じている時などが該当します。
このような生理的口臭の対策としては、口の中を潤すことが重要です。唾液が減少すると、口内の細菌が唾液で洗い流されずに増殖し、口臭が強くなるからです。口が乾いて「におっているかも」と感じたら、飴をなめたりガムを噛んで唾液を促進させたり、水やお茶を飲んで口を潤したり、口をゆすぐといった対策が有効です。
 

口臭の種類2：病的口臭

 
歯周病やむし歯、親知らず、舌の上に厚くついている舌苔などが主な原因で引き起こされます。これらの問題が原因の口臭は、生理的口臭よりも強烈なニオイが特徴です。
病的口臭の対策としては、まず原因となっている病気を治療することが重要です。これは口臭対策というよりも、お口の健康そのものの問題として、できる限り早めに対処しなければなりません。治療を終えた後も、定期的に歯科医院でケアを受けることが、口臭予防につながります。
 

 

口臭の種類3：外因的口臭

 

外因的口臭とは、飲食物や喫煙、アルコール摂取など、外部からの要因によって一時的に発生する口臭のことを指します。特定の食品や飲み物（ニンニク、玉ねぎ、コーヒーなど）は摂取後に体内で分解され、その成分が呼気として排出されることで口臭が発生します。
また、タバコやアルコールは口腔内の乾燥を引き起こし、口臭を悪化させることがあります。外因的口臭は一時的なものであり、原因物質を避けるか摂取後のケアを行うことで軽減することが可能です。
 

口臭の種類4：心因性口臭

 

口臭を感じてしまう状態を指します。この状態は、ストレスや不安、過去のトラウマなどの心理的要因によって引き起こされることが多いです。他人には感じられないため、自己認識の歪みが主な原因とされています。心因性口臭の改善には、心理的サポートやカウンセリング、ストレス管理が効果的です。