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保険診療と自費診療の違い

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費用と治療内容の違いについて

 
歯科治療には、保険診療と自費診療があります。日本の保険診療は非常に充実しており、歯に問題が生じた際、比較的少ない費用で治療を受けることができます。これは、先進国の中でも日本の特徴的な制度の一つと言えるでしょう。一方で、自費診療は保険適用外の治療であり、治療費の負担が増えることがありますが、その分、保険診療では提供できない幅広い選択肢や高品質な治療を受けられるというメリットがあります。

保険診療とは

 
保険診療は、歯の痛みを取り除いたり、歯を削って被せ物をしたりといった、症状の改善や機能の回復を目的とした治療です。つまり、保険診療は何らかの病気がある場合に、食事や会話といった日常生活に支障をきたさないようにするための治療であり、それ以上の審美的な改善を目的としたものではありません。
保険診療の治療費は、加入している保険の規定に基づいて一部負担されるため、その時点での治療費は抑えることができます。ただし、使用する材料や治療内容について厳密なルールが定められており、その範囲を超えた治療は行うことができません。そのため、審美的な面では「差し歯の色が不自然」「入れ歯のバネが見える」といったケースがあり、満足できない場合もあります。

自費診療とは

 
自費診療は自分に合った治療が受けられる
自費診療には、保険診療のような細かな制約がないため、治療方法や材料、技術の選択肢が広がり、一人ひとりに最適な治療を提供することが可能です。病気の治療においても、最新の技術や方法を用いた柔軟な対応ができるだけでなく、審美治療や予防治療など、美しさや健康維持を目的とした治療も受けられます。さらに、自費診療では保険診療よりも時間をかけた高精度な治療が可能なため、治療後の効果が長く続き、歯を長期間美しく健康に保つことができます。自費診療には、将来の歯や体の健康を考慮した治療を受けられるという大きなメリットがあります。

被せ物や詰め物の寿命と再治療

 
セラミックと銀歯の寿命

上の表は、お口の状態やかみ合わせの力によっても異なりますが、「被せ物がどれくらい持つか」を表したものです。例えば、治療後15年を想定すると、銀歯の場合、3回程度の作り直しや再治療が必要になる可能性があります。保険診療(銀歯)は1回あたりの治療費が安く済みますが、長期間で考えると自費診療(セラミック)よりも再治療の回数が増え、そのたびに数回の通院が必要となり、時間や通院の手間といったコストもかかります。さらに、再治療を繰り返すことで歯を削る量が増え、歯の寿命にも影響を与えることがあります。

長期的な効果を考慮して費用の判断を

 
自費診療は、保険が適用されないため、治療費が保険診療に比べて高くなります。さらに、自費診療では高性能な材料や精密で高度な治療技術が使用され、それに伴う設備のコストも加わるため、費用がより高額になる傾向があります。しかし、その分、将来的な再治療のリスクや費用を軽減できる可能性があります。再治療が少なくなることで歯を削る回数も減り、結果的に歯を長持ちさせることができます。また、金属を使用しないノンメタル治療も選択可能で、体に優しいというメリットもあります。さらに、見た目の美しさや快適さも自費診療の大きな利点です。これらの要素を考慮し、費用を判断することが重要です。
 

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