むし歯の再発に注意!
「治療したから、もう虫歯にならない!」と思っていませんか?
実は、一度治療した歯でも、詰め物や被せ物の下で虫歯が再発することがあります。これを「二次カリエス」といい、見た目では分かりにくく、痛みを感じたときにはすでに進行していることも少なくありません。
実際、大人の虫歯の多くはこの二次カリエスが原因とされています。
「治療して終わり」ではなく、「治療してからがスタート」です。
大切な歯を守るためには、日々のセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアを活用していきましょう。
大人に多い、二次カリエスの原因

詰め物や被せ物は、時間が経つにつれて少しずつ劣化します。すると、歯と詰め物の間にわずかな隙間ができ、そこに虫歯菌が入り込んでしまいます。

詰め物の周りは複雑な形をしているため、歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすい部分です。磨き残しが続くと、プラーク(歯垢)が蓄積し、細菌が繁殖しやすい環境になります。

唾液には、虫歯を防ぐ働きがあります。しかし、加齢やストレス、薬の影響などで唾液の量が減ると、口の中の自浄作用が弱まり、虫歯になりやすくなります。
二次カリエスを防ぐためにできること

詰め物や被せ物の劣化は、自分では気づきにくいもの。歯科医院で定期的にチェックを受けることで、劣化や虫歯の兆候を早めに発見できます。 早期に対処すれば、大がかりな治療を避けられる可能性が高くなります。

特に、詰め物や被せ物の周囲はしっかり磨くことが大切です。歯間ブラシやデンタルフロスを併用し、細かい部分の汚れも落とすようにしましょう。 また、フッ素入りの歯磨き粉を使うと、歯を強くする効果が期待できます。

虫歯菌は糖分をエサにして酸を作り、歯を溶かします。甘いお菓子やジュースの摂取を控えめにし、食後は歯を磨くことを意識しましょう。

口が乾燥すると、虫歯になりやすくなります。よく噛んで食べる、キシリトール入りのガムを噛む、水分補給をこまめに行うなどの工夫で、唾液の分泌を促しましょう。
糸島市前原のみなと歯科クリニックがお届けする歯科情報