熱中症対策のスポーツドリンクでむし歯に?

飲んだあとのお口の中は「酸性」に傾く

市販のスポーツドリンクのpHは3.0〜4.0程度と、かなり酸性です。そのため、飲んだ直後はお口の中が酸性に傾きます。加えて、糖分をエサにむし歯菌が酸を作り出すため、お口の中のpHはさらに低下し、歯の表面が溶けやすい状態になってしまいます。この状態が長く続くと、むし歯のリスクが高まるのです。
スポーツドリンクを上手に取り入れる工夫
スポーツドリンクは水分補給に便利ですが、甘くて酸っぱい成分が歯にとっては負担になることもあります。とくにお子さんや、むし歯になりやすい方は注意が必要です。少しずつ時間をかけて飲むと、お口の中に糖分が長く残ってしまい、むし歯菌が元気になってしまいます。飲んだあとは、水を一口飲んだり、口をゆすいだりして、歯を守る習慣をつけましょう。また、フッ素入りの歯みがき剤を使ったり、定期的に歯科医院さんでチェックを受けるのも大切です。正しい飲み方を心がけて、スポーツドリンクと上手に付き合いましょう。

飲むタイミングを意識し、口の中に長時間、糖分や酸がとどまらないようにしましょう。特に「ちびちび飲み」は避けることがポイントです。

スポーツドリンクを飲んだ後は、すぐに水で口をゆすぐことで、酸性に傾いた口腔内を中和し、糖分を洗い流す効果が期待できます。

フッ素配合の歯みがき剤を使うことで、歯の再石灰化を促し、酸に強い歯を作る効果が期待できます。